1994年刊行 落合信彦著『北朝鮮の正体』に拉致をどうふれていた?

北朝鮮の正体

 

こんにちは 「ゆきだるま」と申します。

普段は 日常の出来事を ブログに書いているのですが、

今回は 政治本についての紹介です。

 

本の紹介をする前に・・・

 

拉致問題って?

 

北朝鮮から日本人が誘拐される事件がありました。

日本政府が拉致被害者として認定しているのは下記の17名です。

 

1977年~78年1978年~83年

 

今から40年以上 前の話です。

 

ワタシは拉致問題を詳しく知ったのは

2002年に小泉首相が訪朝した時でした。

 

こんな事をする国があるのかと 当時は驚きました。

 

同年10月 5人の拉致被害者は帰国しましたが、残りの被害者は未だに帰ってきていません。

北朝鮮は「事故」「自殺」「そもそも入国していない(安否未確認)」

と 説明しています。

 

落合信彦

↑こちらを参考にすると

 

1942年生まれ

1961年にアメリカペンシルベニア州レディングのオルブライト大学に留学

職業は ジャーナリスト・小説家・翻訳家

代表作は 『二〇三九年の真実』『ケネディからの伝言』

息子はメディアアーティスト/研究者の落合陽一

 

今回紹介する本

 

北朝鮮の正体

地球上最後の時限爆弾

1994年10月刊行

 

1994年に書かれた本ですか、手元にあるのは1998年に加筆して刊行した文庫本です。

 

 

ページ数は365ページ

 

拉致について書かれていた内容

 

拉致については 数ページしか書かれていません

 

最初は 金正日の元妻の甥、李韓永リハンヨンのインタビューで出てきます。

 

女性が必要とする パーティーがあるそうです。

それに 外国女性を連れてきた事が書かれています。

 

落合 外国の女性をよく誘拐するという話を耳にしますが、実際のところどうなんです?

  誘拐という言葉が正確かどうかはわかりませんが確かに外国人女性もいました。特に七十年代から八十年代にかけて随分と連れてきたようです。国籍は日本、香港、レバノン、ポルトガル、デンマークなどいろいろです。

(中略)

彼ら(工作員)は海外に行ってお金とかプレゼントをばらまき、女子大生などに近づいて平壌を見学させてやると言って、だまして連れてくるんです。

(中略)

李恩恵と呼ばれる日本人女性もパーティーに参加した一人ですが、結局、引退して日本語の教師になったということです。

(中略)

李恩恵のように、連絡部がだまして連れてきた人は絶対に一人も帰しません。

 

李恩恵さんの名前が出てきました。

 

 

李恩恵は 22歳で拉致された 田口八重子さんの事です。

金賢姫の日本語教師ですね。

 

次に 拉致について語ってくるれるのは、

工作の訓練を受けた「安明進アンミョンジン」氏のインタビューになります。

 

「清津連絡所(※諜報部の支局兼現場機関)は、日本だけをターゲットとした浸透のための連絡所で、その中には拉致専門の部門もあるんです。

(中略)

清津連絡所では日本人を拉致する必要性をとても感じています。それは、現在日本を対象にした工作活動を計画しているので、工作員を”日本人化”するための先生役が必要なのです。

(中略)

労働党は日本人を拉致してきたら報酬を与えるのです。ですから拉致の命令がなくても可能な限り連れてくるという雰囲気があります」

この拉致の対象となったのが李恩恵や、これまで日本海や九州の海岸で消えた日本人男女であったのはいうまでもない。

 

福井県・新潟県・鹿児島県で失踪したアベックの方々です。

 

本には 2ヶ所に拉致について言及がありました。

 

まとめ

 

このブログでは政治について あまり触れてきませんでした。

今回 30年前に 北朝鮮について書かれた本が手元にあったので記事にしました。

 

30年前でも政治のアンテナをしっかり持っていれば拉致問題についての情報を知ることはできました。

無関心が一番いけません。

 

拉致が起きてから45年。

2002年に拉致問題が世間に注目されて20年が経ちました。

あれから 拉致問題は進展しているのかという なかなか 難しいようです。

日本人としてできること、日本政府にできることって一体なんなのでしょうか?

 

拉致問題の解決なくして国交正常化なし

 

北朝鮮はミサイルを日本海に向けて 何回も打ってきています。

拉致問題から目を逸らせる作戦でしょうか?

忘れてはいけません。

風化させてはいけません。

この問題は 現在進行形の事件です。

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