【タコピーの原罪】毒親に育てられた3人の子供たちを救いたい。

タコピーの原罪

 

はじめまして「ゆきだるま」と申します。

今回は 「タイザン5」さんの作品『タコピーの原罪』についてです。

 

どんな内容?(ネタバレ有)

 

内容を知っているものとして簡単に解説。

 

舞台は2016年2022年があります。

 

物語は2016年から始まりますが、

実際は2022年が最初のストーリーです。

 

 

2022年宇宙にハッピーを広げるために 一人のハッピー星人が地球に到着します。

そこで 高校生の 雲母坂まりなと出逢います。

 

 

まりなちゃんのお母さんは 旦那の浮気により離婚。

精神が壊れて まりなちゃんに過干渉になります。

 

 

まりなちゃんは タコピーの協力により 同級生の東(なおき)くんと交際します。

しかし、小学生の時に好きだった しずかちゃんと再会。

東くんしずかちゃんが付き合う事になり 別れを告げられます。

 

 

タコピーは まりなちゃんをハッピーにするために 小学4年生にタイムスリップをします。

目的は しずかちゃんを殺す為。

なのですが…

掟を破ったタコピーは記憶を消された状態でタイムスリップをすることになります。

 

小学4年生のしずかちゃんと会うタコピーですが…

 

 

しずかちゃんまりなちゃんからイジメを受け、さらに母親からはネグレクトのような状況下にありました。

しずかちゃんをハッピーにするために 第1話が進んでいきます。

 

登場人物

 

登場人物は3人の子供たちと主人公の異星人です。

 

タコピー久世しずか
雲母坂まりな東 直樹

 

子供たちの親はどんな人?

 

久世しずかの母親

職業は水商売。(生活保護自給者っぽく書かれていますが働いています。)

まりなちゃんの父親と仲良くなる

子供に対して 無関心(ネグレクト)

 

久世しずかの父親

離婚をして東京に別の家庭を持っている。

ボロボロの服で家に訪ねてきたしずかちゃんを知らないふり。

 

雲母坂まりなの母親

専業主婦。

旦那に浮気をされて精神が病む。

子供に過干渉であり、虐待もしてる。

 

雲母坂まりなの父親

しずかちゃんの母親のお店に出入りする。

そのため 夫婦喧嘩が絶えない。

 

東 直樹の母親

医者で子供の躾に厳しい。

テストの点数が100点でないと パンケーキをあげない。

 

東 直樹の父親

事件後に家に戻ってきているので存在はしている。

登場の描写はない。単身赴任?

 

ここからが本題

 

3人の子供たちはどうやったら救えるの?

 

この漫画を読んでいるととても悲しい気持ちになります。

胸糞漫画とも言われていますね。

 

なので、大人視点から見て 子供達を救う方法がなかったのか考えます。

 

まず、しずかちゃんのいじめの問題は学校側に報告して対処可能でしょう。

改善がない場合・事態がもっと悪くなった場合は 登校をしなければ問題ありません。

 

次に 親の問題です。

虐待においては児童相談所が存在します。

 

 

まりなちゃんの母親は 子供の頬に怪我をさせています。

これは身体的虐待です。

 

しずかちゃんの母親は 朝まで帰宅しないこともありました。

これはネグレクトです。

 

この2人に関しては 児童相談所に連絡を入れたら 国がバックアップをしてくれるでしょう。

 

つぎになおきくんです。

なおきくんのお母親は 心理的虐待を与えています。

が、しかし こちらは 一般家庭でもよくあると思います。

児童相談所に相談しても 対応はしにくいでしょう。

 

なので、なおきくんの場合は自己肯定感が必要になります。

 

自己肯定感はどうやって高めるの?

 

これに関しては 有名な『アドラー心理学』がいいでしょう。

 

「岸見一郎」「古賀史健」が書いた自己啓発本があります。

その中の p235〜p239に

自己肯定ではなく、自己受容 と書かれています。

 

哲人はいいます。

60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、ほんとうの自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定です。それに対し、60点の自分をそのまま60点として受け入れた上で「100点に近づくにはどうしたらいいか」を考えるのが自己受容になります。

(中略)

「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めるのです。

(中略)

変更不能なものを受け入れること。ありのままの「このわたし」を受け入れること。そして変えられるものについては、変えていく”勇気”を持つこと。それが自己受容です。

 

上の文章を見て理解できますか?

アドラー心理学は理解できそうで理解するのが難しいんです。

 

ゆきだるまは 人生に行き詰まると よくこの本を読みます。

 

人よりも優れてると自己肯定感が高まりますよね。

人ができているのに自分ができないとコンプレックス(劣等感)を感じます。

なので、他人と比べることを アドラーは否定します。

比べるならば 他人ではなく 昨日までの自分です。

 

タコピーの原罪に話を戻すと、なおきくんはお兄さんと比較されて育ちます。

母親が 出来のいい お兄さんと比べて育てていました。

兄は都道府県で1位の学力。

なおきくんは町で2位の学力。(いや十分すごいけど

 

なおきくんが メンタルについて学習すれば 問題は解決するでしょう。

勉強ができるみたいなので アドラー心理学を理解することができそうです。

 

まとめ

 

「タイザン5」さんの作品を読んだ時 すごく 難しい気持ちになりました。

内容はハッピーエンドっぽく終わっています。

まりなちゃんとしずかちゃんが仲良くなり いじめがなくなりました。

チャッピーも保健所に行かないで 無事に生きています。

が……

まりなちゃんの顔には傷が残っています。

お母さんも精神的に病んでいるみたいです。

 

「変えられるもの」と「変えられないもの」があって…

親たちの事は 変えられない問題でした。

 

 

そぉそぉ タイザン5さんはジャンプで新しい作品を作っています。

こちらも 胸糞が悪くなる漫画と聞いています。

 

今度見てみよう

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