泣き虫しょったんの奇跡

こんにちは「ゆきだるま」と申します。
2018年に公開された『泣き虫しょったんの奇跡』を鑑賞しました。
そこで今回は 2005年にプロ編入試験に合格した瀬川昌司棋士のその後のお話です。
プロでの世界でどんな活躍をしているのでしょうか?
瀬川昌司さんって?
(0歳)1970年3月 | 神奈川県横浜市で生まれる。 村山聖・佐藤康光棋士と同学年 |
(10-11歳)小学校5年 | 友達と将棋の練習をする |
(13-14歳)1984年 | 全国大会優勝 奨励会6級で入会 |
(21歳-22歳)1992年 | 3段リーグ入り |
(26歳)1996年 | 奨励会退会 |
(28歳-29歳)1999年 | アマチュア名人 |
(34-35歳)2005年 | プロ編入試験に挑戦 無事合格 |
映画の内容
キャスト
結構 豪華で驚きます。
![]() | 瀬川昌司 35歳でプロ棋士の編入試験を受ける |
![]() | 鈴木悠野 瀬川の親友。小学・中学と将棋を指して瀬川と切磋琢磨する。 アマ名人。 |
![]() | 新藤和正 近藤正和 棋士のモデル? 1996年10月にプロ棋士になる。 |
![]() | 村田康平 田村康介 棋士のモデル? 1995年10月にプロ棋士になる。 |
![]() | 清又勝 勝又清和 棋士のモデル? 1995年4月プロ棋士になる。 |
![]() | 加東大介 奨励会3段リーグに在籍 |
![]() | 冬野渡 奨励会3段リーグに在籍 |
![]() | 鹿島澤佳子 小学校の先生。 将棋が強いことを褒めてくれる。 |
![]() | 工藤一男 瀬川昌司に将棋を教える。 |
![]() | 藤田守 奨励会退会後にアマのトーナメントで出会う。 プロ棋士になる後押しをする。 |
![]() | 瀬川敏雄 瀬川昌司の父。プロ棋士になれるよう 応援する。 |
他にも、藤原竜也・上白石萌音・板尾創路などが出演しています。
さらにプロ棋士の映画出演もあります。
![]() | (神田宏充六段役)神吉宏充 現在 プロ棋士を引退しています。 |
![]() | (大徳健二役) 久保利明九段 |
![]() | (河野秀行五段役) 屋敷伸之九段 |
![]() | (久島利明八段) 豊川孝弘七段 |
![]() | (佐山天彦三段役) 青嶋未来六段 |
![]() | (中本広恵女流六段役) 室谷由紀女流三段 |
(段位は2023年現在)
画像は日本将棋連盟からお借りしました。
映画の内容
映画の内容は瀬川昌司棋士の半生です。
簡単に解説すると…
![]() | 友達と将棋に没頭する。 |
![]() | 中学生の時に棋士の養成期間 奨励会に入会 |
![]() | 22歳で三段になる。 四段になるとプロ棋士になれるが… |
![]() | 26歳までに四段になれなかったため、奨励会を退会する。 つまり プロ棋士の夢がたたれる。 |
![]() | 大学卒業後、サラリーマンになる。 |
![]() | アマ名人になり、プロ棋士と戦う機会をもらう。 プロ棋士に7連勝。 |
![]() | プロ編入試験を受ける権利をもらい 見事合格する。 |
ここからが本題
2005年に瀬川昌司はプロ棋士になりました。
それでは その後 どのようになったのでしょう。
2005年 | プロ棋士になる。 |
2009年 | フリークラスからC級2組に昇級 |
2012年 | 四段から五段へ |
2018年 | 六段へ 竜王戦6組から5組へ |
2021年 | 竜王戦5組から4組へ (2023年 現在5組) |
次にプロ棋士になってからの勝率を見てみましょう。
年度 | 勝ち | 負け | 勝率 |
2006 | 14 | 10 | 0.5833 |
2007 | 14 | 9 | 0.6087 |
2008 | 12 | 11 | 0.5217 |
2009 | 17 | 9 | 0.6538 |
2010 | 17 | 17 | 0.5000 |
2011 | 16 | 15 | 0.5161 |
2012 | 24 | 17 | 0.5854 |
2013 | 22 | 17 | 0.5641 |
2014 | 20 | 17 | 0.5405 |
2015 | 19 | 17 | 0.5278 |
2016 | 17 | 19 | 0.4722 |
2017 | 12 | 20 | 0.3750 |
2018 | 19 | 15 | 0.5588 |
2019 | 11 | 18 | 0.3793 |
2020 | 14 | 14 | 0.5000 |
2021 | 20 | 15 | 0.5714 |
2022 | 10 | 15 | 0.4000 |
17年間で負け越したのが4回しかありません。
最初の頃は6割勝っていたこともあります。
すごいですね。
35歳でプロ棋士になってから 互角に渡り合っていたようです。
映画の主人公なら このまま名人になるのでしょうが、現実はやっぱり厳しいですね。
調べてみましたが、瀬川昌司棋士は 2023年現在 将棋のタイトルはとっていません。
まとめ
将棋は 私も好きでよくネットで指します。
棋力は将棋ウォーズ1級です。(ほぼ2級)
なので 奨励会とか プロ棋士とか 雲の上の世界です。
最近 小山怜央さんがプロ棋士になりました。
その方は 奨励会(養成期間)を経験していません。
それでも プロ棋士に3勝して 編入試験をパスしました。
瀬川さんのあとに 今泉健司棋士・折田翔吾棋士・小山怜央棋士と 編入試験を経て プロ棋士になっています。
瀬川さんが新しい道を作ってくれたパイオニアです。
一番最初にその道を通るのは プレッシャーが半端ないでしょうね。
映画でも 2chで『プロ棋士に勝って調子に乗っている』などの批判の描写がありました。
夢を諦めない ドキュメンタリー映画を見させていただきました。
ありがとうございました。
おまけ
プロ編入試験の棋譜のリンクを貼っておきます。
↓興味のある方はどうぞ↓
一局目 佐藤天彦
二局目 神吉宏充
三局目 久保利明
四局目 中井広恵
五局目 高野秀行
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