BASARA(前半)

はじめまして「ゆきだるま」と申します。
今回は 1990〜1998年に連載された『BASARA』についてのお話です。
この漫画 名言が多いです。
少女漫画なので恋愛の名言もあるのですが、それだけではありません。
モチベーションについての言葉もあります。
立ち向かう勇気をくれる言葉が胸に刺さります。
簡単にストーリーの解説+名言を紹介します。
緋の章
緋の章1 運命の少年 | 12歳の時 赤の王に殺されかけるが、揚羽に助けられる。 15歳の時 再び赤の王が攻めてきて 兄のタタラが殺される。妹のサラサがタタラの代わりをする。 |
緋の章2 タタラの影 | タタラの首と宝刀「白虎」が晒されます。 サラサは牛の大群を引き連れて 白虎の刀を手にします。 |
緋の章3 邂逅 | 温泉で朱理(赤の王)と出逢います。 白虎の村の村人が捕虜になり、救いに行くことを決断。 |
緋の章4 桜幻想 | 救出に失敗し、長老や柚香(兄のガールフレンド)が亡くなります。 長老の言葉で桜島を目指す。 |
名言
村人を救うために タタラの格好をしたサラサが馬を走らせます。敵の注意をひきつける策に出ます。
その時に ナギがサラサに役目を忘れないように言葉を送ります。
自分の命を大切にできない者は 他の命を守ることはできません。
〜緋の章2より〜
戦乱の世には 重要な言葉です。
藍の章
藍の章1 出発(たびだち) | 一人で桜島を目指すため、「蘇芳の都」に到着。 四道(赤の王の側近)に出会う。 |
藍の章2 関門トンネル | 九州に行くために 関門トンネルを通る。 朱雀の羅生と出会う。 |
名言
サラサが 仲間を失ったことで 悩みを四道に相談します。
四道は赤の王ならこう言うだろうと以下の言葉を言います。
考えるべきは するかしないかじゃない
すると決めたことを いかにして成すか それのみだ
〜藍の章1より〜
行動をしてつまづくと、これでいいのか?と悩み考える時があります。
その考える時間よりも どうやったら最適解を導き出せるか それのみに時間を費やした方が良いと言っているのでしょう。
萌黄の章
萌黄の章1 2人のタタラ | ハヤトと出会う。 ひいおじいちゃんは朱雀の羅生。 |
萌黄の章2 再会 | 朱理と出会うが 毒矢を放たれ 朱理が怪我をする。 サラサは看病をする。 |
萌黄の章3 海賊船 | 海賊に捕まる。 茶々と座木と出会う。 |
萌黄の章4 海の風神 陸(おか)の雷神 | 赤の王の腹心四道が陸から、赤の水軍「風神」が海からサラサ達を襲う。 猩々が過去に購入した大砲を盗む策に出る。 |
萌黄の章5 神風 | 大砲を手に入れ、風神を攻撃する。 |
萌黄の章6 国の真秀ろば | 紅丸を出港し四道を助けに行こうとするが… 蒼の王の邪魔が入り、紅丸を自爆させる。 |
萌黄の章7 シグナル | 四道は揚羽を人質にタタラを呼びつける。 サラサとハヤトで助けに行く。 |
名言
四道は「赤の王」の正義と「タタラ」の正義について婚約者に語ります。
2つの正義がぶつかる時 いつの世も争いがおこる
そして戦争に 準優勝というものはないのだ
〜萌黄の章2より〜
幼い頃は 良い国と悪い国が戦っているだと 思っていました。
でも 違うんです。
自分たちの正義と、相手側の正義がぶつかり合って戦争が起こります。
そして、勝った方の正義が 正しいとされてしまいます。
翠の章
翠の章1 英雄 | 四道を討つ。 朱理が坊主になり、サラサと関東へ。 |
翠の章2 道行き | 伊勢で蒼の王に捕まる。 名古屋に行き レースに参加させられる。 |
翠の章3 鈴鹿殺人レース | 鈴鹿峠に向かい一番最初に戻ってくると賞金が貰えるレースに参加。 しかし 参加者の大部分が殺され、残り4人になる。 |
翠の章4 蛇王 | 朱理は殺され サラサは生贄のため捕えられる。 蒼の宮殿に連れて行かれ… |
翠の章5 青龍 | 儀式の時にサラサは目覚め、龍がハリボテな事を知らしめます。 |
翠の章6 動悸(ときめき) | 鉄仮面の男が中心となりクーデターが起きる。 浅葱が蒼の王(偽物)を殺す。 朱理が生きていて サラサと再会するが 洪水にのまれ… |
名言
四道の婚約者に子供がいることが分かります。
サラサは自分の行動が間違っていたのかと考えます。
幻の母親がでてきて タタラに声をかけます。
がんばりなさい
いつも鏡に自分を映して 真っ直ぐに自分を見つめられるよう
恥ずかしくて目をそらす そんな不正直な自分でないように
(略)
傷づけた人に 認めてもらえるくらい 美しく 堂どうと 生きてゆきなさい
〜翠の章1より〜
自分たちの正義をつらぬくと 相手側を傷つけてしまいます。
それでも 自分は正しかったと 堂々と生きていく。
これには 鋼のメンタルが必要ですね。
瑠璃の章
瑠璃の章1 寄生虫 | 朱理は蘇枋の都へ。サラサは仲間と合流。 親衛隊長の浅葱がタタラ軍に加わる? |
瑠璃の章2 Joker | 浅葱が船内で不穏な動きをする。 サラサの母親が錵山将軍に捕まっている事を教える。 |
瑠璃の章3 CRISIS | サラサは船を抜けて一人で母親を助けに行こうと考える。 |
瑠璃の章4 楔 | 茶々がサラサの母親と会う。 錵山将軍がタタラの母親を隠していたことを 赤の王に知られる。 |
瑠璃の章5 木の国 | サラサの先発隊は熊野本宮大神殿へ向かう。 那智が道案内をする。 |
瑠璃の章6 白い馬に乗って | 天狗党のリーダー聖(ひじり)と出会う。 錵山将軍の屋形に侵入するが 包囲される。 |
瑠璃の章7 魔の森 | 大砲によりサラサの目が負傷する。 茶々が錵山将軍と一騎打ちをする。 |
瑠璃の章8 残像 | 錵山将軍が座木に敗れ 切腹する。 サラサが火の中に飛び込み、茶々と座木を救う。 |
瑠璃の章9 予感 | サラサの母(千草)が 火の中に入って 自害? サラサは雑賀・根来衆の総元締めに怪我人を置いてもらうようにお願いする。 聖・那智は熊野の兵を出動するように依頼。 聖・那智は 神殿に矢を放ち、赤の王の攻撃と思わせ反撃させる。 |
名言①
サラサは朱理が好きなことに気づきます。
ナギに相談をしたら、恋愛について教えてもらいます。
恋をして周りが見えなくなり すべてを傷つけ すべてを捨てることもできれば
あらゆるものを慈しむことのできる 豊かな人物になることだってできます。
〜瑠璃の章2より〜
恋をすることで 人間が成長するのは理想です。
嫉妬・憎しみ・独占欲・敗北感・不安 などの負の感情が思いつくのは 素敵な恋愛ではないのでしょう。
名言②
サラサは錵山将軍のところに母親がいることを知ります。
助けに行こうか一人で悩んでいると揚羽に言われます。
一人で悩んでいると 時々 答えを間違えるぞ
そのために仲間がいる いいことも 悪いことも 一緒に味わえばいい
〜瑠璃の章3より〜
これはチームワークの重要的な文言です。
一人で悩み解決するのは 自分の成長にはなりますが、チームの成長にはなりません。
このセリフは 偉くなったら使おう ^^
名言③
座木は死を覚悟してタタラ(サラサ)を守ろうとします。
サラサは座木を心配して助けに行こうとします。
聖は 「大将のために命賭けようとしてるんや ほめたれや!ええ 仲間を持ったんや!」
と 助けに行くことを止めます。
サラサは言います。
どんな時でも 誰のためでも 死んでいい理由なんかない。
〜瑠璃の章7より〜
これは 命を大切にするサラサのポリシーですね。
生きることが 最重要課題だと伝えています。
まとめ
今回は序盤の部分をザッと まとめました。
朱理とサラサの恋愛は素敵ですね。
サラサ=タタラでなければ とっくに結ばれているのでしょうが。
日本版 ロミオとジュリエットでしょうか。
あと 個人的に好きな恋愛ストーリーは錵山将軍です。
錵山将軍が タタラの母親(千草さん)に惹かれてしまいます。
もちろん 将軍の立場上 反乱軍の身内と結ばれるのは御法度です。
那智の滝で 錵山将軍は 千草さんに「どこかの村にまぎれてしまえば…」と逃げる事を助言します。
しかし、千草さんは
「あなたの最期を見届けるまでは 離れるわけにはいきません。」
と 側にいます。
錵山将軍の介錯も千草さんが行います。
角じいが助けに来た時も サラサに会うわけにはいかないと、死んだ錵山将軍の元に戻ります。
続き

↑中盤も作成しました。↑
おまけ
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